好きな人から、好意をもたれたいと望むのは自然なこと。

叶うなら、相手と親密な関係になりたいですね。

最近は、「恋愛テクニック」「恋愛心理学」の情報が豊富です。

参考になさっている方もいるでしょう。

これらは、活用する目的によって、得られるものが変わります。

何が正解、不正解ではなく、違いを理解し納得したうえで、使う目的を決められてはいかがでしょうか。

今回は、以下の2点に触れました。

  • テクニック・心理学を使う目的が恋愛の関係性に与える影響について
  • 恋愛に「愛」の学びを求める場合の効果的な活用法

中には「恋愛」ではなく「ゲーム」として、テクニックや心理学を使われる方がいます。

表現を借りるなら、相手を「落とす」ため。

本記事は、恋愛において、「愛」の交流を経験したいと望まれる方を対象にしています。

したがって、ゲーム感覚の方には参考にならないかもしれません。

ご注意下さい。

Point

◆ 心理学を使う目的の違い

◆ 信頼関係の作られ方

◆ 愛の交流・学びに必要なもの

 ※この記事は5分で読み終えられます

恋愛に心理学を使う目的

恋愛テクニックは、心理学をベースにしているため、この項では両者を「心理学」で統一し、話を進めます。

心理学を恋愛に使う目的は、二つに分けられます。

その前に、以下の言葉をご覧ください。

A:相手の心を「見抜く」心理学

B:相手の心を「理解する」心理学

ニュアンスの違いを感じた方であれば、ピンとこられたかもしれません。

それぞれには、このような意図(目的)が隠れています。

A:「自分」の望みどおりに「相手」を動かす

B:「相手」の望みどおりに「自分」を動かす

人は皆、異なる性質をもっています。

男性と女性においては、性差による根本的な違いが、そこに加わります。

一部をこちらで説明しました。

違いに気づかなければ、双方が自己を主張し、どこまでも平行線です。

心理学の力を借りるのは、互いの隔たりを埋め、望む関係につなげる為でしょう。

ただし、エネルギーのベクトルは真逆です。

Aは、自分が心地よくなる ために 相手を調整 する考え。

根底にあるのは、自分は傷つきたくないという「リスク回避」です。

Bは、相手が心地よくなる ために 自分を調整 する考え。

根底にあるのは、相手の性質を尊重するという「歩み寄り」 です。

「回避」と「寄り」

字のごとく、前者は相手の心から離れ、後者は相手の心に近づいています。

明らかなのは、自己都合で心理学を使うところに「愛」は存在しないということ。

そこにあるのは「打算(損得)」です。

潜在意識に届くエネルギー

ここで、私が子どもの頃にみた、漫画のいち場面をご紹介します。

男性Aは、ある女性に恋をしました。
しかし、女性にはずっと思い続けている男性Bがいたのです。
魔力があったAは、惚れ薬を使って女性の心を自分に向けることに成功しました。
女性は別人のように、Aに夢中となります。
喜んだAは、ある日女性にキスをしようとしました。
すると、女性の目から大量の涙が。
ことの始終を見ていたAの知人は、女性を憐れに思い、魔法を解いたのでした。

「自分本位なやり方では、表面上は操れても、心の奥(魂)は手に入らない」

Aの目的で恋愛テクニックを使うのは、惚れ薬を飲ませるようなものです。

成功した(ように見えた)としても、実際には表面的であり短期的なもの。

なぜなら、相手の潜在意識に届くのは、愛ではなく我(エゴ)のエネルギーだからです。

ひとつ例を挙げます。

心理学の「認知的不協和理論」を使い、相手の心を動かすテクニックが広がっています。

これは、行動と認知(意味づけ)に矛盾が生じたとき、不快な緊張状態を回避 or 軽減するため、認知を修正することで行動を正当化し、整合性を図る心の働きを示した理論です。

自分は相手に好意があるから、そのような行動をした

相手にそう思わせるため、「助けさせる」「贈り物をさせる」など、好意行動をうながし、上記の心理に 誘導するテクニック として紹介するケースが多いです。

けれども、これは表面を整えたに過ぎず、潜在意識で受け取っているのは「エゴ」。

よって、相手から「愛」が返ることは難しくなるでしょう。

美辞麗句ではなく、最終的に意味をなすのは、相手の側に立って考えるという「誠意」です。

愛ある関係とは、双方が時間をかけて重ねた誠意が生む「信頼」に支えられるものなのです。

エッセンスを抜き出す

そのために、心理学やテクニックを活用する目的が、先に触れたBです。

相手の心を理解し、相手の望みどおりに自分を動かす

それには、本質(エッセンス)をつかむことが必要でしょう。

先述した認知的不協和理論から、抽出する考え方をお伝えします。

行動:自分の大切な時間・労力・お金を使う
  ↓
認知:自分は相手に好意を抱いているから(意味づけ)

これを逆にとらえます。

人は好意を抱くと、自分の大切な資源を使うもの

現状を分析してみると、自分に対する相手の好意度合いが量れるのではないでしょうか。

相手が自分に資源をあまり使ってくれない。

それは、相手に好意を抱かれる要素が不足しているからだとわかるでしょう。

  • 自分は相手に心地よさを与えられていたか
  • 観察や想像、実践からの学習によって、相手を理解しようと努めてきたか

心地よさは、人それぞれ違います。

過去を振り返り、相手の側に立って言動してきたのか見つめてみる。

もし、努力の余地があった場合に大切なのが、「相手に歩み寄りたいと思うか?」です。

無理して相手の望みに自分を調整するのは、自己犠牲。

愛による自己調整に「無理」「我慢」はありません。

このように、認知的不協和理論は、現状把握と自分の本心を問うことに使えるのです。

よく見られる他のテクニックからも、活用のポイントを解説します。

1.好意の返報性

好意を示せば、相手も好意を抱く(テクニック)

好意 = 承認・受容 → 自己肯定 → 安心(エッセンス)

好意は、相手を認め、受け容れているというサインです。

それを受けて「自分の存在が肯定されている」という安心が生まれる。

好意を示すのは、見返りを期待するためではなく、このように、相手に安心を与えるためです。

  • 単純接触効果
  • つり橋効果
  • ゲインロス効果
  • ミラーリング

これらの理論も、掘り下げていくと、行き着くところにある根本は、同じく「安心」です。

ちなみに、ゲインロス効果は、よい意味での「ギャップ」が安心を生みます。

そのため、逆のパターンでは、効果がマイナスに作用します。

マイナス → プラス (好意)
プラス → マイナス (幻滅)

総じて、人は穏やかな心理状態でいられる相手が好きだとわかるでしょう。

相手にとっての安心とは何か
そのために自分には何ができるのか 

それらを考え、実践するのが「愛」なのです。

なお、ギャップは、次の駆け引きで説明する「変化(刺激)」にも関係します。

2.駆け引き(押す・引く)

メールやラインなど、相手からの連絡への返信を遅らせる。

好意を示したりそっけなくしたりして、相手の心を惑わせる。

こうした、いわゆる「駆け引き」のテクニックも多いですね。

残念ながら、駆け引きに愛はありません。

相手より自分が優位であろうとする、打算のエネルギーです。

もちろん、駆け引きの知識も愛の学びに生かせます。

好意を調整されると、正解(答え)を知ろうと関心が高まる(テクニック)

表現が一定しない → 常に刺激がある → 変化し続ける(エッセンス)

好意の返報性のキーワードは「安心」

駆け引きのキーワードは「変化」

これは、人間が安定と刺激、どちらも求める生き物であることを意味します。

好意を示し続ければ、安心は与えられますが、変化は与えられない。

それが「飽きる」という現象を生み、刺激を求めて意識を外へ向かいやすくするのです。

しかし、駆け引きをそのまま使うのは、相手の心を振り回すだけ。

各々が「自立」し、自分らしく生きることで「成長」という「変化」を起こすことが、愛の交流なのです。

特定の人と結ばれるために必要な在り方でも、自立の重要性をお伝えしました。

以上のように、相手を尊重し歩み寄るために、心理学やテクニックを使えば、愛の学びになります。

関係は積み上げるもの

前項をご覧になり、愛の学びは「面倒」と思われたかもしれませんね。

そのとおりです。

強固な関係とは、本来「積み上げて」作られるものなのです。

それは、恋愛に限ったことではありません。

ビジネスでも同じです。

歴史ある企業は、長年の誠意や努力 によって築かれた、顧客との「信頼関係」に支えられています。

関係は、一朝一夕で出来上がる「インスタント」の類ではありません。

それを、「○○をすれば××になる」というお手軽な方法として紹介しているのが、恋愛テクニックなのです。

したがって、恋愛テクニックを使って作られる関係には、速効性はあっても持続性はありません。

関係維持には、時間をかけて築いた場合以上のエネルギーが必要となるでしょう。

ここでも、陰陽の法則は例外なく適用されます。

安心と変化が大切と言っても、その基準や対象は個々によって微妙に違うもの。

相手と向き合う
相手の側に立つ

そのような誠意を重ねることで、相手への理解が深まり、ふさわしい言動を表現できるようになるのです。

ただし、それに対して「どのように応えるか」は相手の自由。

自分にできるのは、結果を受けて、相手との今後の関係性を決めることだけです。

場合によっては、「受け容れる」「尊重し離れる」という学びが発生することもあります。

最後に・・・

想い人の幸せを純粋に願えるようになるには、成熟した精神が必要です。

そこに至るのは、愛の実践で悩み、苦しみ、傷つく経験があったからでしょう。

恋愛の苦しみを生む根源は、過度な「情」と「期待」です。

そのバランスを整えていくプロセスが、愛の学びなのです。

心理学を恋愛にいかすことは、悪いことではありません。

むしろ、違いの多い異性を理解し、受け容れるために活用すれば、良好な関係の維持に有益な知識だと思います。

  • それは誰のための行為なのか
  • 行為の目的を知ったら相手は喜ぶのか

行動するときは、ここを意識して下さい。

その行動は、相手の幸せと自分の幸せ、どちらも満たしているのか。

一方に偏っているときは、何がそうさせているのか、ご自身と対話なさってはいかがでしょうか。

今回は、恋愛における愛の学びを望む方に向け、効果的な活用法をまとめました。

テクニックや心理学を自分のために使い、相手を動かすという選択をされるのも自由です。

すべて大切な経験であり、間違いはありません。

ただし、一つ補足します。

結ばれる縁があるなら、個々が自らの意志にしたがい、自由に進んだ先で自然と合流する

意図して相手の心を手に入れようとするのは、エネルギーの海を「力づくで」掻き分け、相手のもとへ行くことです。

それは、「合流できない」と潜在意識で感じているから かもしれません。

焦りや不安による企ては、惚れ薬を飲ませることと同じであり、愛の交流を難しくします。

心を調えて、真に望む相手との関係を見つめてみて下さい。