親子関係がうまくいかない原因のひとつに、相手に対する「期待」を手放せずにいることが挙げられます。

親から子どもに対する期待

子どもから親に対する期待

どちらの場合も、相手が自分の描いたとおりの姿になってくれることを望んで います。

親子の関係を少しでも改善させたいと願う方に向け、今回は、「子どもが親に期待しない方法」を取り上げました。

これは、私自身にも関係の深いテーマです。

中学に入って以降、私は母との関係をこじらせるようになりました。

理由はやはり、母に対する過度な期待です。

母も、私に対して強く期待する人でした。

お互いが相手に期待を押し付け合う・・・そのようなストレス状態が、長く続いたのです。

それに疲れて、長い間母との接触を避けたこともありましたが、今では、穏やかで良好な関係を築いています。

本記事では、そこに至った経緯をお届けしたいと思います。

きっかけは、「役割者」ではなく「個人」として母を見られるようになったことです。

Point

◆ 親に期待してしまう理由

◆ 役割者から個人へのシフトとは

◆ 親子関係を円満にする秘訣

 ※この記事は約2分で読み終えられます

親と子のつながり

父親に対する期待と、母親に対する期待は異なります。

父親には、精神面や経済面で一家を支える「柱」となって欲しい。

母親には、自分の存在をそのまま受け容れる「巣」になって欲しい。

父性・母性という点から、それぞれの期待を簡潔に表すと、そのようになると思います。

多いのは、母親との関係に悩む方ですので、以降は母子について触れていきます。

母と子は、もともと一体だった存在が分離した関係

よって、相手に対する依存度が高くなりがち です。

母は子どもに期待し、子どもは母に期待する。

ある意味、自然な成り行きですが、その期待が強くなるほど、相手が応えてくれないときの苦しみも増していきます。

それでは、親に期待しない方法とは何でしょうか。

よく言われる「諦め」も、確かに方法のひとつかもしれません。

ただ、この選択に進むとき、親に失望して 投げやりになる人、親に「失格者」の烙印を押す人 がみられます。

それでは、表面を整えたに過ぎません。

潜在意識には、わだかまりが残ったままとなるでしょう。

親という役割から解き放つ

子ども、学生、社会人、配偶者、親・・・

人は、人生の中でさまざまな役割を担います。

その役割には、外部から暗黙に認知された「あるべき姿」があり、それを「役割期待」 といいます。

人は、自己に対しては、役割者である前に、いち個人であるとの意識が働きやすいものです。

ところが、他者に対しては、個人であることを忘れ、相手に役割期待を抱きます。

そして、それに応えるのが「当然」のように、錯覚することがあります。

親も、父親・母親という役割者である前に、山田太郎・山田花子という個人

親に期待しない方法とは、このように考えることです。

私は、求める愛を与えてくれない母に失望しました。

けれども、母もまた、自分の母親に愛を求め続けていました。

祖母は、母が10歳のとき、子宮外妊娠の手術が失敗して亡くなりました。

朝は元気な姿で病院へ行き、同じ日の夜に亡くなって帰ってきたのです。

心の準備もなく、突然に最愛の母を失う。

そのときの母の心情を思うと、胸が締め付けられました。

母の下には4人の弟や妹がおり、一番下の妹は生まれたばかり。

深い悲しみの中、長女として弟妹の面倒もみなければならない。

母の苦しみは、私の想像以上であったに違いありません。

その後、再婚によって、母は祖父に甘えることもできなくなり、ますます愛に飢えていきました。

個人としての母の過去に、思いを巡らせたとき、母親という役割を生きるだけが、母の人生ではない ことに気づきました。

「スピリチュアルの面で見れば、母も私もこの世界に学びにきている一つの魂であり、同志なのだ」

そのように考えられたことが、それまで頑なだった母へのわだかまりを、少しずつ溶かしてくれたのです。

円満な親子関係とは

情が絡む関係では、どうしても、相手に強い期待を抱いてしまいがちです。

けれど、相手も自分と同じように、苦しみながら人生を紡いでいる。

そうと知れば、「親子」という関係を越え、「一人の人間」として見ることができます。

親を、役割者ではなく、個人として捉える。

関係を円満にするため、この視点をもたれてみてはいかがでしょうか。

何人も役割者としての存在以前に、個人としての存在である

宇宙には、「自由意思の法則」があります。

個人が自分の意思のまま、自由に生きていいのです。

親とはこうあるべき

子どもとはこうあるべき

これらはすべて、文明や社会が作り上げた価値観です。

誰しも、他者をコントロールすることはできません。

大切なのは、相手を変えようとすることでも、諦めることでもなく、相手の自由を尊重すること です。

それは、相手を許すことでもあります。

相手が、自由に生きることを尊重する。

それが出来るようになると、親子に限らず、すべての人間関係が円満になります。

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