人間関係の悩み

私たちは一生を通して、様々な人と関わりをもちます。

そして、それが悩みを生む原因にもなっています。

・身体的な悩み
・お金の悩み
・人間関係の悩み

これが、人生における三大悩みだと言われています。

その中でも人間関係の悩みは、相手という存在がいるため、一筋縄ではいかないことが多いですよね。

人間関係がうまくいかないのは、自分に原因があるのではないかと思われている方は、コミュニケーションや、人の心理を学んだりして、解決に向けた努力をされているかもしれません。

もちろん、コミュニケーションや心理について理解することは、人間関係に役立ちます。

ただ、その前に知らなければならない、もっと重要なことがあるのです。

それは、コミュニケーションには「前提」があるということ。

今回は、人間関係がうまくいかないと感じる方に向けて、関係がこじれる理由を、コミュニケーションの観点から解説します。

また、どのような姿勢で人と関われば、自分が楽になれるのか。

その方法について、お伝えします。

Point

◆ コミュニケーションの前提とは

◆ 人と関わるときの考え方

◆ 良好な関係に向けて意識すること

 ※この記事は3分で読み終えられます

人間関係とコミュニケーション

人間関係は、コミュニケーションの相互作用(言葉や態度といった言語や非言語の交流)によって作られます。

したがって、良好な人間関係を築くには、伝え方や受け方といった「コミュニケーションスキル」が不可欠です。

多くの場合、コミュニケーションスキルを磨くことからスタートしがちですが、それ以前に知らなければならないことがあります。

それは、「コミュニケーションに誤解はつきもの」という、コミュニケーションの大前提です。

上の図をご覧ください。

私たちは皆、独自のフィルター(信念から作られた色眼鏡)をとおして、外界の情報を取り入れています。

そのため、伝える側が発する情報は、すでに歪めらたものであり、受け取った側の情報も、さらに歪められた結果ということになります。

もちろん、情報の内容によっては歪みが限りなくゼロに近い場合もあります。

けれども、人付き合いの中で生まれるコミュニケーションは、個人の見方や価値観に影響を受けている場合が多いため、歪められている可能性は高いと言えるでしょう。

お伝えしたいのは、歪みなく完璧に意思疎通することなど不可能 ということです。

人間関係がうまくいかないのは「当たり前」、うまくいったら「ラッキー」なのです。

それを表現している、ある詩をご紹介します。

人との関わりを楽にする考え方

取り上げるのは、ゲシュタルト療法を創設した精神科医フレデリック・パールズの詩「ゲシュタルトの祈り」です。

かなり有名ですので、ご存知の方もいらっしゃるでしょうね。

人間関係に向き合ううえで、楽になれるヒントが散りばめられています。

私の意訳ですので、原文を忠実に訳した詩をご覧になりたい方は、お手数ですがネットで検索なさってください。

Ich lebe mein Leben und du lebst dein Leben.

私は私のために生きます。あなたはあなたのために生きてください。

Ich bin nicht auf dieser Welt, um deinen Erwartungen zu entsprechen-

私はあなたの期待に応えるために、生きているのではありません。

und du bist nicht auf dieser Welt, um meinen Erwartungen zu entsprechen.

あなたもまた、私の期待に応えるために生きているのではありません。

ICH BIN ich und DU BIST du-

私は私。あなたはあなた。

und wenn wir uns zufallig treffen und finden, dann ist das schön,

もし偶然にも、私たちが心を交わすことがあるならば、それは素晴らしいことです。

wenn nicht, dann ist auch das gut so.

たとえ、そうならないとしても、それは当然のことなのです。

原文と大きく異なるのは、「心を交わす」という表現です。

原文は「出会う」ですが、物理的な出会いではなく、心の出会いだと感じましたので「心を交わす」と意訳しました。

この詩は、「自分のために生きる」ことや「他人の自由を尊重する」ことの大切さを伝えています。

加えて、相手と心を交わすこと(意思疎通)は、偶然の産物に等しいほど「稀(まれ)」である ことも示しています。

人間関係に苦手意識をもたれている方は、うまくいくのが当たり前だと思われているかもしれません。

しかし、実は逆なのです。

うまくいかなくて当たり前 なのです。

だからといって、相手と良好な関係を築くことを放棄していいと言うのではありません。

目指すのは、自分が「出来る範囲内で」コミュニケーションの歪みを小さくすることです。

歪みを小さくする方法

コミュニケーションの歪みを小さくする方法は、自分の歪みを正すこと、相手に配慮して届けることの二つです。

今回は、後者に触れていきます。

配慮の仕方には、以下3つの方法があります。

A 相手がされて嬉しいことを相手にする
B 自分がされて嬉しいことを相手にする
C 自分がされて嫌なことを相手にしない

判断基準が、BとCは「自分」であるのに対し、Aは「相手」です。

ABCは、そのまま対人配慮の難易度とお考え下さい。

自他の区別がつかない幼少期は、行動基準がすべて自分中心です。

それが成長と共に、「相手は自分と違う感性をもっている」と、理解できるようになります。

そこから、想像力を使って「相手基準」の行動ができるようになるのです。

相手の基準を知るための具体的な方法は、このあたりでしょうか。

相手を観察する
相手の心情を想像する
相手とのコミュニケーション結果から学習する

当然ながら、どれも「労力」のいることです。

そのため、「どうすれば相手が心地よく受け取ってくれるだろうか」といった、思いやりの気持ちがなければ、「何で私だけが相手に気を遣わないといけないの?」と、理不尽な思いを抱くことになるかもしれません。

そこまでして、相手と良好な関係を築きたいとは思わない。

ならば、コミュニケーションの前提を理解し、割り切った関係を選択するのも一つの道です。

相手とどのような関係でありたいのか、自分に問うことからはじめて下さい。

最後に・・・

人は、もともとの気質と過去の経験とを掛け合わせ、独自のフィルターを形成しています。

そのフィルターによって、情報を歪め、受発信していることが、人間関係を難しくさせるのでしょう。

自分も相手も違う性質であるため、完全にわかり合うことなど不可能。

それでも、良い関係を築けている人がいるのは、相手を理解するために歩み寄ったり、相手に配慮したりしている からなのですね。

人間関係がうまくいかないと感じている方は、自分をもっと大切にして欲しい、相手とわかり合える関係でありたいという期待が強いのかもしれません。

それは、相手の言動に不満を抱く原因になります。

なお、人間関係がうまくいかないのは、相手に原因があると少しでも感じられる方は、以下の記事をご覧下さい。

一日も早く、あなたが人間関係の苦しみから解放されることを望みます。

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