HSPは愛すべき能力

HSP(Highly Sensitive Person)、直訳すると「とても敏感な人」です。

これまでは「感受性が強い」「神経質」という言葉で表されてきましたが、ここ数年は、HSPという言葉が広く浸透してきていると感じます。

基準値を過ぎることは、ときに不都合を生じさせます。

HSPも同様で、感受性が豊か過ぎることが、かえって当人に「生きづらさ」を与える結果になっているのかもしれません。

外界から受ける刺激量の多さや複雑さによって、心身ともに疲れてしまうのでしょう。

ときどき、HSPを「診断」、HSPの「治療」といった表現を目にしますが、HSPは病気ではなく体質 です。

病気ならば、元の状態に戻すために診断をして適切な治療を施します。

けれど、HSPは個性のひとつですので、うまく付き合っていく という姿勢になります。

もちろん、敏感「すぎる」ことで、日常生活や心の平安に支障をきたしているのでしたら、対処法を身につけて、自分を守ることも大切でしょう。

HSPとうまく付き合うためには、以下の流れで進むことが望ましいと考えますので、本記事もこの構成になっています。

  • HSPの特徴を知る
  • HSPから受けている影響(陰陽)を知る
  • 陰の条件を回避し、陽の条件を取り入れる

おそらく、私はHSPです。

自己判定のため断言しませんが、ほぼそうだと感じています。

今回は、HSPという特性をいかしながら自分らしく生きる方法についてのお届けになりますが、参考までに、私自身の体験談も少しだけ含めさせていただきました。

Point

◆ HSPの光と影

◆ 恵まれた能力の生かし方

◆ 刺激から自分を守る対処法

 ※この記事は約4分で読み終えられます

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HSPの特徴

「もしかしたらHSPなのでは・・・」と感じるきっかけの多くは、自分自身の過度な反応だったのではないでしょうか。

HSPの特徴は、身体・感覚・感情に対する敏感さです。それぞれを簡潔に表すと、以下のとおりです。

  1. 身体・・・五感が鋭く、光・音・匂い・味・温度など、外界刺激を微細に感知する
  2. 感覚・・・「何となくわかる」という第六感がはたらく
  3. 感情・・・共感性が高く、他者に感情移入しやすい

1.身体

人間は、五感によって外界の情報を得ていますが、HSPの方はその感度が高いため、受け取る情報量も必然的に多くなります。

人が多く集まる場所や騒がしい環境が苦手、集団行動があまり得意ではないといった特徴がみられるのは、ここに起因します。

ただし、外向的なHSPの方もいるため、すべてがそうであるとはいえません。

私は、味覚を除く感覚がとても敏感で、光・音・匂い・痛み・寒さには昔から弱かったです。

痛みに関しては、治療や検査などの医療行為で、貧血や失神を招くほど反応することがあります。

薄れる意識の中で、死を覚悟したことが何度もありました。

2.感覚

HSPの方は、ここが一番周りに理解されにくいと感じているかもしれませんね。

いわゆる「勘の鋭さ」。「第六感(霊感)」とも呼ばれますが、スピリチュアルでいう第7チャクラが開いている状態です(スピリチュアル否定派の方はスルーなさって下さい)。

わかりやすく言うと、表面からはうかがえないことが、「何となくわかる」のです。

相手はどのようなタイプか、相手の言動が本心なのか、そうでないのか・・・など。

知らなくてもいいことや、知りたくもないことまで察するため、人間不信に陥りやすくなりますし、人間関係においては必要以上に悩みを抱える可能性があります。

さらに、それがわからない他者からは「考えすぎ」「思い込みが激しい」と言われ、傷つくこともあるでしょう。

3.感情

これは、2の感覚とも関係しますが、「心」という目に見えない対象を感じ取るため、他者と自分を同化しやすくなります。

このような共感性の高さは、相手の立場を推し量ることができる素晴らしい能力である反面、相手と自分との境界線があいまいになるため、他者のエネルギーに巻き込まれやすくなります。

1の身体で、五感から受ける刺激量の多さから、集団を避けがちになると述べましたが、他者のエネルギーが一方的に流入して、疲弊してしまうことが理由である場合もあります。

また、刺激に対する反応がよいため、情緒豊かで感動の閾値が低いという魅力もあります。要は、些細なことに喜びを感じたり、感動したりできる のです。

一方で、恐がりやすい、驚きやすいという面もみられます。

HSPとの付き合い方

このように、HSPは特徴が突出しているため、高い能力(光)と捉えることもできれば、生きづらさ(影)と捉えることもできます。

HSPとうまく付き合っていくためには、日常に光の要素を多く取り入れ、影の要素を少なくしていくことがコツ。つまり、能力を活用しながら、生きづらさを緩和していくのです。

それには、自分自身の「取り扱い説明書」を作る必要があります。

  • HSPの特徴によって喜びを生んだ場面
  • HSPの特徴によって苦しみを生んだ場面

これらをすべて書き出して整理します。

敏感過ぎることが、あなたにとって「プラスに作用したこと」「マイナスに作用したこと」というように考えてみてもよいでしょう。

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生きづらさへの対処法

HSPであることがマイナスに作用した場面の改善には、その問題がどこにあるのかによって対処法が異なります。

それは多岐にわたるため、ここではある良書の情報を一部ご紹介します。

  鈍感な世界に生きる敏感な人たち(イルセ・サン著)

自分の限界点をはっきり伝えておく(P146)
HSPの人は、断り上手になることが大事です。自分はどこまでなら耐えられるのか、境界線を引いておき、それを超えそうなときは「NO」と言うのです。その境界線を定めるのが苦手なら、それができるようにすることも重要です。

過度な刺激を受けたら、じっと自分の内側に集中する(P200)
何にも注意を向けず、意識を休ませることです。(中略)その間、ほとんど何もしていないと感じるかもしれませんが、あなたの内側では、実にたくさんのことが行われているのです。エネルギーを一新した後のあなたは、力強くなっていることでしょう。

自分自身へ愛情を向けて、自分を守る(P202)
一緒にいる人たちがHSPである自分の気持ちをわかってくれないと感じる状況にときどき見舞われるでしょう。(中略)そういう場合は、自分で自分を支えることが大事です。それができれば、ほかの皆からあなたが間違っていると言われても、平気でいられるでしょう。(中略)染みついた習慣を変えるのには時間がかかります。もし、自分自身に30年間、ネガティブな語りかけを続けてきたとすれば、それを一朝一夕でやめることはできません。困難で長期的な練習が大いに必要です。しかし、新たな習慣が次第に身についてくると、古い習慣はゆっくりと消えていきます

「鈍感な世界に生きる敏感な人たち」より

  • 外界からの刺激量
  • 非HSP者との関係性
  • HSPであることへの自己評価

大なり小なり、HSPの方が抱えるであろうこれらの問題に対して、幅広くカバーしています。

私は、この書籍を参考にしたことで、この性質をいかす方法を身につけました。

今はHSPであることを、自分の「魅力」として生きています。

最後に・・・

今後もHSPであることによって、生きづらさを感じることがあるかもしれません。

ですが、HSPという特性はあなたに与えられた先天的な「能力」です。

それは、あなたがあなたらしく生きるために必要 だから備わっていることを忘れないで下さいね。

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