嫉妬が教えてくれること

他人と比較して、自分の方が不利だと思えたり、劣っているように感じられたりするとき、人は嫉妬の感情に陥りやすくなります。

嫉妬は、怒りや怖れなどを含んだ強いエネルギーであり、その状態は苦痛をともないます。

そのため「嫉妬する自分が嫌い」「嫉妬に囚われて苦しい」といったネガティブな感情を生みやすいのでしょう。

ネガティブを「悪」と考えられる方ほど、嫉妬する自分を否定的に感じる傾向が強いかもしれません。

「嫉妬心にはさまざまなメリットがある」そう言ったら、あなたは驚かれますか?

ただし嫉妬のエネルギーをあなたの成長や幸せにいかすためには、嫉妬が意味することを理解する必要があります。

今回は、嫉妬のメカニズムを心理的側面からお伝えします。

また、似た表現の「憧憬(憧れ)」との違いについても簡単に添えました。

「嫉妬したくない」「嫉妬をやめたい」と、嫉妬を否定的に見ておられた方は、自己理解のヒントになさって下さいね。

Point

◆ 嫉妬のメカニズム

◆ 嫉妬と憧憬(憧れ)との違い

◆ 嫉妬の生かし方

 ※この記事は3分で読み終えられます

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嫉妬の心理

嫉妬は、二つの心理状態を表しています。

一つは、同じものを望みながら、相手は手に入れ、自分は手に入れていない。そのような「不公平さ」を感じている状態。

もう一つは、先を越された、奪われたという「敗北感」に浸っている状態です。

どちらにも潜在する共通点は、「自分もそれを手に入れられたはず」という気持ち。

なお、嫉妬は「憧れ」と同じ意味のように語られるときがありますが、この二つには明確な違いがあります。

先にも述べたように、嫉妬の対象には「自分にも実現できること」という気持ちが生まれています。

一方、憧憬は「自分には遥か遠いこと」と捉えています。違う表現をするならば「執着がない」。

だから、憧れはうっとりとした穏やかな心情なのですね。

嫉妬エネルギーの方向転換

冒頭で嫉妬にはメリットがあると言いました。

陰陽の法則により、ものごとはすべてプラスとマイナスを携えています。

嫉妬は強いエネルギーですので、プラスの側面にフォーカスして活用すれば、あなたの成長を促進するパワーになるということです。

嫉妬のエネルギーは、相手にも自分にも向けることができます。

嫉妬が苦しいのは、そのエネルギーを相手に向けてしまうから なのですね。

嫉妬するのが嫌なのではなく、嫉妬という強いエネルギーを他者に向け、相手を傷つけていると、潜在意識レベルで感じる のが嫌なのです。

その罪悪感が、自己嫌悪の正体。嫉妬のエネルギーがマイナスに作用している状態です。

嫉妬の苦しみから抜け出し、プラスに生かしたいなら、嫉妬のエネルギーを自分に向けること です。

世の中には、嫉妬がきっかけで、大きな成功を収めた人がたくさんいます。

その人たちは、嫉妬心をなくそうとはせず、そのエネルギーを自身の成長・発展につながる「行動の糧」にしました。

そんな動機で行動してもいいの?・・・と思われるかもしれませんが、安心して下さい。

きっかけは嫉妬のエネルギーでも、結果を出していく過程で、自分自身の中に変容が訪れます。

それは、結果が表れることによって、自己肯定感や自己効力感が高まってくるためと考えられます。

これらが向上すると、物事に対する見方や考え方も、次第に変化するようになっているのです。

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嫉妬は願望を知るチャンス

もう一つ、嫉妬がもたらすメリットをご紹介しましょう。それは、「自分の望みが明らかになる」という点です。

嫉妬は、それを自分も叶えられると信じているのに、まだ叶えられていないことから湧く感情でしたね。

つまり、そこにあなたの望みがはっきりと映し出されているのです。

もしも、温かい家庭の中で幸せそうに生きている友達に嫉妬したならば、「温かい家庭をもって幸せに生きる」ことが、自分の望みだとわかります。

さらに、温かい家庭とはどのような家庭なのか、幸せな状態とはどのような状態なのか、深く掘り下げて下さい。

願望実現において、望みを明確にすることは基本の「き」です。

なぜなら、そこに向かって潜在意識があなたを誘導するから です。

なお、潜在意識がどのようにして誘導するのかは以下の記事をご参考下さい。

参考:引き寄せの前兆?シンクロ?と考えるのは法則への疑いがあるから

願望を抱いていると思っていても、実際には曖昧になっている方がとても多いのです。

「あなたの望みは何か」と訊かれたら、あなたはスラスラと言えますか?

「幸せな家庭」「平和な暮らし」「余裕のあるお金」これでは、レストランで「美味しい食べもの」とオーダーするのと同じです。

どれも抽象的であるため、潜在意識は何を届けたらいいのかわからなくなります。

もっと具体的にして、望みを明らかにしましょう。

最後に・・・

「他人は他人、私は私」このような考えが定着し、穏やかに暮らす現在でも、私の中に嫉妬が生まれることはあります。

ですがそんな自分を否定はしません。自然な心の営みだと思い、静かに受け容れています。

この世界に生きていること自体、煩悩にまみれた凡夫であるという証拠。

「欲」を完全になくすことができない以上、嫉妬も完全に消すことはできないとわかっているからです。

それよりも、意識を切り替えて「自分の願望を知るチャンス」と考え、望みがわかったら、それに向かって「今」無理なくできることをします。

このように、エネルギーを他者に向けず、自分に向けているから、嫉妬で苦しむことがありません。

嫉妬もあなたの大切な感情のひとつ。嫉妬する自分をまずはそのまま受け容れて下さいね。

そして、冷静になったらこんな風に考えてみて下さい。

嫉妬するということは、私もそれを手に入れられると潜在意識が教えてくれているんだ

嫉妬=悪という価値観でいても、巡るのは自己嫌悪だけです。

自分の内側で起こることは、どのような経験であってもあなたを幸せにするギフトが隠れています。望まない感情でも、何かを教えるためのメッセージ。

嫉妬する自分を責める必要はありません。嫉妬を認め、望みを明確にして、行動に移しましょう。

すると、嫉妬は あなたの背中を押してくれる応援のエネルギー へと変わってくれます。

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