辛い記憶を消す

辛い記憶を消したい、忘れたいと望む方に向けてお届けしている3回目になります。

すべてつながっていますので、以下に目を通していただくと、内容を統合できると思います。

また、本記事内で具体的な方法を伝えている箇所では、【1】の視覚情報へのアプローチが登場しています。

参考:【1】視覚情報への記憶書き換えアプローチ
参考:【2】聴覚情報への記憶書き換えアプローチ

過去の記憶は、五感によって得た情報に、自らの解釈(意味づけ)をして保存されています。

したがって、辛い記憶を書き換えるなら、情報を構成する要素を一つずつ変えることが有効です。

構成要素は、視覚情報・聴覚情報・身体感覚情報の3つに分かれますが、今回は、そのうち「身体感覚情報へのアプローチ」に触れています。

ここで表現している身体感覚とは、嗅覚・味覚・触覚の総称です。これらも視覚や聴覚と同じように、個別に書き換えることが出来ます。

ただし、ここでは、身体感覚を広い視野でとらえ、「感情」にフォーカスする方法をご紹介していきます。

Point

◆ 身体感覚と感情との関係

◆ 辛い記憶が残り続ける理由

◆ 過去のストーリーを書き換える方法

 ※この記事は3分で読み終えられます

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感情は身体感覚

私たちは、「嬉しい」「悲しい」など、言葉で表現したものを「感情」だと思いがちですが、これは「思考」です。

感情は「感覚」であり、その感覚を自分で理解したり、他人に伝えたりするために、言葉にしているのです。

感情とは本来、顔が火照る、喉がつかえる、心臓の鼓動が早くなる、足が震える、胸が締め付けられる・・・といった「身体感覚」です。

辛い記憶を維持し続けている方は、その世界の中である感情を味わっているはずですが、「悲しい」「辛い」といった言葉にしてしまうことで、感じるより考える方が優位になり、感情をしっかり受け止めていないことがあります。

感情は、感じなければ残り続けます。言い換えると、感じれば解放できるということです。

感情を抑圧したままになっている場合は、まず感情を感じることから始めていきましょう。

完了していない思い

辛い記憶が残り続けることと、復縁を望むことは、とてもよく似ています。

いずれも「未練がある」ということです。

「本当は、こんな展開になってほしかった」
「本当は、こんな気持ちを味わいたかった」
「本当は、こんなことをしたかった」
「本当は、こんな自分でありたかった」

このような「未完了の欲求」が潜在意識に残っているため、潜在意識はそれを実現させようと、辛い記憶を何度も呼び起こすのです。

潜在意識は、時間の区別がつきませんので、強く刻まれていると、過去の話であっても現在の希望と認識してしまうのです。

「望んでいるんでしょ?なら実現させようよ!」

潜在意識はいつだってあなたの味方。あなたの願いを叶えてあげたいと、頑張ってくれるのです。

そのため、辛い記憶を終了させるには、潜在意識に「もう望みはない」ということを伝えなければなりません。

今からでも間に合うなら、実際に行動に移して、その欲求を完了させるという道もあります。

それが出来ないなら、イメージの中で完了 させて潜在意識に「もう叶ったから大丈夫!」と伝えましょう。

その方法は、過去の記憶を望みどおりの展開に変えるというものです。

まずは、辛い記憶の中に存在するあなたが、本当はどのような望みをもっていたのかを明らかにして下さいね。

書き換えるのはそれからです。

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記憶のストーリーを変える

それでは具体的な流れに入ります。

  1. 記憶を客観視する
    【1】でお伝えした、「当事者から第三者へ」の内容にそって、過去の記憶を客観視します。その場面を映画館のスクリーン、あるいはテレビの画面に映し出して、あなたはそれを「見るだけ」です。
  2. 記憶を巻き戻す
    昔の映画やビデオはフィルムのため、再生中に巻き戻すと、映像が速いスピードで戻っていきましたね。そのイメージで、記憶を一気に最初まで巻き戻します。小刻みに動く人物、「キュルキュル・・・」と鳴り、何を言っているのかわからない音声。そこまで忠実に再現しましょう。
  3. ストーリーを書き換える
    最初まで戻ったら、ここからは、自分の望み通りの内容に書き換えます。相手の言動、あなた自身の言動、話の展開。どのようなストーリーになって欲しかったのでしょうか。あなたは脚本家です。自由に決めましょう。
  4. 新たなストーリーを鑑賞する
    書き換えた映像を、一度客観的に鑑賞します。その中で、「ここは何か違う」「ここは、もっとこうしたかったんだ」と浮かんだら、都度修正 しましょう。「これが自分の望んだ結果」と、納得できるまで繰り返します。
  5. 新たなストーリーを体験する
    完成した、本当に望んだストーリーを、今度はあなた自身が「当事者」となって体験 します。体験してどのような気分になったか、振り返ってみて下さい。何が見えましたか?何が聞こえましたか?何を感じましたか?言葉にします。
  6. 以前の記憶を思い出してみる
    最初の(修正前の)辛い記憶を、再度思い出してみましょう。このときは、「第三者」の客観的な視点 に切り替えます。以前に比べて、その記憶に対する印象、感情はどのように変化したかを振り返ります。

辛い記憶として残っている、古いストーリーを再現するときは、第三者として客観的に。

新しいストーリーを再現するときは、当事者として主観的に。ここがポイントです。

このワークは、辛さが先行していた記憶に、新たなストーリーを重ねることで中和し、鎮静していくことを目的としています。

なお、記憶の書き換えには「刺激強度」が関係しますので、新しいストーリーを繰り返し何度も潜在意識に刷り込んで下さいね。

参考:潜在意識を書き換える方法|繰り返して習慣化する以外にもう一つ!

まとめ

辛い記憶は、自分が注目する範囲以外を「削除」し、信念にしたがって形成された独自のフィルターをとおして「歪曲」させるといった、「脚色」が施されたものであり、真実ではありません。

よって、どのようにでも書き換えることはできるのです。

もし、それを妨げているものがあるとすれば、信念の存在でしょう。

強く信じている信念を抱いている場合は、セルフワークで書き換えるのが困難になるかもしれません。

一人で苦しみ続けているなら、専門家に相談する道もあります。

参考:カウンセリングの効果的な受け方とカウンセラー依存について

記憶はすべて「過去」です。あなたは「今」を生きています

今回は、過去の場面に残されたままになっている欲求を、イメージの中で完了させ、記憶を「昇華」させる方法をお伝えしました。

縛られ続けた過去から自由になり、今を伸びやかに生きられる一助になれば幸いです。

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