【1】の内容で、辛い記憶を「消す」ことは出来ないけれど、「書き換える(上書き)」ことはできるとお伝えしました。今回はその続きとなる「聴覚情報へのアプローチ」です。

そのため、以下を先にご覧いただくと、本記事の内容が入りやすいと思います。辛い記憶に組み込まれている「音」に対する情報を変えていきましょう。

参考:【1】視覚情報への記憶の記憶書き換えアプローチ

Point

◆ 感情に与える音の影響

◆ 音の記憶を書き換える方法

 ※この記事は2分で読み終えられます

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音が与える心理的影響

鳥のさえずりや小川の流れ、クラシック音楽など、心地よい音がある一方で、激しいクラクション、工事現場のドリル音など、耳をふさぎたくなる音がありますね。

「音波」という言葉があるように、音にも波動(エネルギー)があります。先に挙げたのは、一般例であり、人によって、心地よいと感じる音は異なるかもしれません。

音は、本能を司る大脳辺縁系でキャッチされるため、感情に大きく影響 を及ぼしています。

そのため、「映像」として記録された視覚情報を書き換えても、その場面で耳にした相手の「声」によって、あなたを苦しめ続けていることもあるのです。

辛い記憶の中に登場する人物の多くは、怒鳴る・突き放す・まくしたてる・見下すなど、あなたに不快をもたらす発話をしていることでしょう。

その声をいちど分析してみて下さい。分析の基準は「大きさ」「速さ」「抑揚」です。

音を書き換える方法

辛い記憶の中に残る音(声)は、あなたに怖れや悲しみを与える性質をそなえています。聴覚情報へのアプローチとは、記憶の中に残っているこれらの不快な性質を、心地よいと感じるものに変えることを意味します。その具体的な方法は以下の2つ。

  1. 音(声)の性質を変換する
  2. 軽快なBGMを流す

1.音(声)の性質を変換する

身近な人の中で、「この人の声・話し方は耳に心地よい」あるいは「思わず吹き出してしまう面白い話し方」の人を浮かべます。

いない場合は、芸能人の中で探してみて下さいね。

その声の性質(大きさ・速さ・抑揚)を、辛い記憶から聞こえる声とチェンジします。

たとえば、ドスを効かせて「バカヤロー」と怒鳴られた声を、志村けんさんのバカ殿様風に変換してしまうと、まるでコントですよね。

このように、場面から受ける音の印象をまったく違うものに変えるのです。

軽快なBGMを流す

場面全体が辛い記憶として強く定着している場合、相手の声を一つずつ変えていくより、全体の印象をBGMで塗り替える方が早いときがあります。

懐かしい歌を聴くと当時を思い出すことがあるように、曲と場面は結びつきやすい もの。

テレビドラマにも必ずテーマソングが用意されていますね。それは、曲とドラマのイメージを結びつけるためです。

その原理と同じですが、自分に好ましい効果を与えている曲 を選ぶことがポイント。テレビの音量をゼロにするように、辛い記憶の場面に流れる音を全部消してしまいます。

そこに、お気に入りの曲をバックミュージックとして流しましょう。

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まとめ

音は本能でキャッチするため、感情に与える影響は大きくなります。

そのため、辛い記憶の中に存在する音が、いつまでも当時の感情を呼び起こすことがあります。そこで今回は、聴覚情報を好ましい性質に変えていく方法についてお伝えしました。

人は、視覚を優先しやすいと言われますが、実際には「利き手」のように「利き感覚」があり、視覚より聴覚や身体感覚のほうが優位な人もいる のです。

記憶を辿ったとき、映像(視覚)・音声(聴覚)・感情(身体感覚)のどれが、真っ先に浮かぶかによって、それを測ることができます。

潜在意識を書き換える方法 で仕組みを示しましたが、記憶の書き換えには時間がかかります。効率よく効果を上げるには、日ごろ優位となっている感覚を中心にアプローチ するのが望ましいと思います。

以下に、身体感覚(感情)へのアプローチについて触れました。よろしければご参考下さい。

参考:【3】未完了感情への記憶書き換えアプローチ

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