人間関係

性質の異なる者同士が、親密な関係を築けるのは、互いを尊重し、歩み寄る姿勢があるからです。

それは、相手を大切に思う「愛」によって動かされる行為であり、自己犠牲ではありません。

人間関係は、その学びの機会であるといえます。

より深い関係を望む際のコミュニケーション(伝え方)については、こちらで触れました。

不快に感じた言動を指摘し、要望を提案する。

相手が受け取りづらい内容を伝えるのですから、話の構成や表現に配慮が必要でした。

思いを届けたら、次は、相手からの反応を受け取ることになります。

相手が提案に承諾し、行動に移してくれることが理想。

しかし、歩み寄りを拒否される場合も考えられます。

その時は、どのような選択肢があるのか。

それが、今回のテーマです。

Point

◆ 期待値のバランスを考える

◆ 関係を諦めることは相手を尊重すること

 ※この記事は3分で読み終えられます

相手の歩み寄りが見られないとき

要望を伝えたにも関わらず、相手は変わるつもりがない。

ここで、最初に考えることは、関係を続ける か 関係を諦める かです。

ちなみに、要求に対して言葉ではYESだったとしても、行動に移せていないなら、それはNOと同じことです。

人の本音は、言葉より行動に表れます

行動に表れていない場合、相手には歩み寄る意思がないと考えられます。

「関係を諦める」とは、以下で説明した「付き合い方の選択」内の「接触しない」に該当します。

恋人、夫婦、友人なら「別離」となりますが、親子の場合は、血縁という関係上、完全な別離は難しいため、ここには含まれません。

ただし、初めから関係を望まなかったわけではなく、関係構築を望み、「歩み寄った」という事実 が残ります。

これは、大いに意味があることです。

加えて、相手の意思を尊重し、自ら離れるという潔い「割り切り方」も身につけられます。

すれ違う思い

一方は良好な関係を望み、他方はそれを拒む。

人間関係がうまくいかないときは、必ず双方の思いにすれ違いがみられます。

ここで、あるケースをご紹介しましょう。

AさんとBさんは友人でした。

ある日、AさんはBさんと、より親密な関係になりたいとの願いから、Bさんに控えて欲しいことを正直に話しました。

その際、AさんはBさんに対する言い方に、最大限の配慮をしました。

ところが、もともと被害者意識がみられるBさんは、Aさんの指摘を「自分に対する批判」と受け取ってしまいます。

その場では「言ってくれてありがとう」と、笑顔で承諾したBさんでしたが、それ以降、Aさんに対して、どこかよそよそしい態度になりました。

Aさんは、関係構築に対する自分とBさんとの心の温度差を感じ、次第にBさんに対して不満を抱くようになったのです。

これは、Aさん、Bさんどちらが悪いという話ではありません。

それぞれの思いに、すれ違いが生じているだけです。

関係構築への期待値に、このようなズレがあるまま関係を続けても、AさんはBさんに対して、不満を蓄積することになります。

また、BさんはAさんに対して、心を閉ざしたままでいる可能性が高いでしょう。

それは、お互いにとって幸せな関係ではありません。

期待値のバランスをとる

期待値のバランスをとる方法には、次の2つがあります。

  • 関係性への期待値を下げる
  • 相手を無条件に受け容れる

「関係性への期待値を下げる」とは、関係の「発展」より「現状維持」を目指す 考えです。

たとえば、幼少期の親子関係で、親の愛し方に不満を抱いた子どもが、大人になって親に訴えたとします。

ところが、親側にそれを受け容れる器がなければ、子どもの望んだ結果にはなりません。

ここで、期待値を下げるとは、「親だから○○すべき」という価値観を手放したり、親が「個人」として生きる自由を認めたりすることです。

他に、「相手を無条件に受け容れる」という道もあります。

しかし、この段階で無条件の受容ができるなら、そもそも相手に要求するコミュニケーションは生まれないと考えられます。

そのため、この選択は、時間の経過とともに、少しずつ移行するものと言えるでしょう。

初めは、期待値を下げて関係を継続していった。

時間がたつごとに、相手への愛が増し、そのまま無条件に受け容れられるように、自分自身が変わった。

そのようになる可能性は、多分にあります。

最後に・・・

関係性やコミュニケーションの形はさまざま。

実際には、ご紹介した内容に当てはまらないことがしばしばあるでしょう。

これらは、ごく一部の情報に過ぎません。

ここでは、関係性を築く流れを、大局的に理解いただければ十分です。

自分の希望を発信
 ↓
相手の希望を受信
 ↓
関係継続の可否
 ↓
可なら期待値の調整

相手との関係を良好にしようと努力しても、相手も同じように努力してくれるとは限りません。

無理に相手を変えようとするのではなく、相手の意思を尊重する こと。

関係を諦めることも、自分自身の期待値を下げて関係を続けるのも自由。

仮に、関係を諦めることになっても、それは相手の意思を尊重したことになります。

そう割り切って、考えてみて下さいね。

もう十分、歩み寄ったのですから。

このように、人間関係とは本来、どちらも自由に選択でき、自由に意思表明できるものです。

相手への期待値を調整できず、ストレスをためながら関係を続けられる方は、「依存」「怖れ」があるかもしれません。

そのような時は、ご自身と向き合い、離れられない理由 を見つめられてはいかがでしょうか。

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