許せない悩み

人を許せない心理は、相手から受けた傷つき度合いに比例して、強くなるものです。

相手を許す心の持ち方については、以前に触れました。

その中では、自分を許すことで、相手を許すという方法もお伝えしています。

もちろん、そのような心境になれない方もいらっしゃるでしょう。

けれど、許せない気持ちを抱いたままでは、この先も苦しみ続けることになります。

できることなら、この気持ちをまるごと手放して、楽になりたいですね。

許せない気持ちは、どこからうまれるのでしょうか。

「許さない」から「許した」に至るプロセスを、細かく示すと上の図になります。

この中で、真に心が軽やかでいられるのは、「許さない」か「許した」のいずれかです。

それは、白と黒がハッキリしている100対0のため、心理的葛藤が起こっていないから。

「許さない」と決断している人は、許せないと悩むことがありません。

最も苦しい(悩む)のは、「許さない」から「許そうか」へ移行するとき です。

今回は、「許そうか」の段階にいながら、「許せない」と感じている方に向けて書きました。

Point

◆ 本当の気持ちを知る

◆ 許したいのに許せない理由

◆ 許したくない場合の対処法

 ※この記事は2分で読み終えられます

入口の気持ちに気づく

細かく言うと、「許せない」には、2つのパターンが見られます。

パターン【1】
 許したい
  ↓
 許せない

パターン【2】
 許したくない
  ↓
 許さなければならないと思っている
  ↓
 許せない

このように、辿りつく先は同じ「許せない」でも、スタートが異なります。

実は、ここが重要なのです。

なぜなら、入口によって、アブローチが全く変わるからです。

本心では、「許したい」のか「許したくないのか」

まずは、そこを明らかにしてみて下さい。

許したいと思っているが許せない

許したいのに許せないのは、相手を許すことで不都合が生じる からです。

「疾病利得」という言葉をご存知でしょうか。

疾病利得とは、「病気になることで得られる心理的・社会的・経済的な利益」のことです。

通常であれば、苦痛をもたらす病気より健康でいることを選びます。

ところが、病気の状態が、別の問題を回避あるいは解決できているため、病気のままでいようとする。

このように、疾病利得は心理的防衛のひとつです。

相手を許したいのに許せないのも、これと同じ。

許さないことにより、「何か」から自分を守れている(利得がある)のです。

したがって、その「何か」を特定し、癒すことから始める 必要があります。

許したくないのに、許さなければならないと思っている

許したくないのに、許さなければならないと思うのは、それを良しとする価値観に無理矢理合わせようとしているからです。

まるで、左に行きたい犬のリードを、強引に右へ引っ張り綱引きしているような状態。

犬(潜在意識)は、「嫌だ!」と拒絶しているのです。

この場合は、「許さないままでもいい」という「許可」をご自身に与えて下さい。

ただし、人の心は、時間とともに変わる可能性を秘めています。

許さないままでもいいよ そして、許すこともできるよ

このように、未来へ可能性を開いておく表現が望ましいでしょう。

接続語を「そして」という順接にするのがポイント

「でも」

「けれども」

「しかし」

これら逆接を用いると、「許さないままでいることは、本当はダメなんだよ」というメッセージになります。

たかが接続語、されど接続語

心へのアプローチにおいて、言語は重要な役割を果たします。

まとめ

「許せない」気持ちは、入口によって二つに分かれました。

  • 許したいのに、許せずにいる
  • 許したくないのに、許さなければならないと思いながら、許せずにいる

人を許すことができないのは、弱い人間でも心が狭いことでもありません。

自分の心に正直なのです。

許さなければならないと思うのは、外の価値観に動かされ自分の心を偽っていることになります。

なぜ、許さなければならないのですか?
何のために、許そうとしているのですか?

どうしても許せない時は、許さなくていいのです。

「~しなければならない」「~するべき」という考えから自由になって下さい。

大切なのは、何を「望んでいるか」です。

許したくない心理には、必ず「怒り」が含まれています。

そのため、感情が先行し冷静な判断が出来ていないこともあります。

一度、ご自身と対話する時間をもたれてはいかがでしょうか。

その中で、許したいという気持ちが少しでもあると気づいたなら、この流れで進まれることをおすすめします。

傷を癒す
 ↓
自己理解
 ↓
他者理解

本記事はシリーズです。

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